浮気調査と言えば、ひと昔前までは探偵による尾行や周囲への聞き込み、浮気現場を隠し撮りしたり…というような方法が主流でしたが、今はスマートフォンアプリを利用しての浮気調査も増えています。
しかし、これらには問題点もあるようです。
浮気調査に利用されるアプリは、主にスマートフォンの中にある情報を遠隔操作で入手できたり、GPS機能を利用し相手の位置情報を把握したりすることに用いられます。
ですが、これらのアプリを所有者の許可なく他人のスマートフォンにダウンロードすれば、それはプライバシーの侵害に当たる可能性がでてきます。
これは、たとえ夫婦間であっても発生します。他人のスマートフォンを勝手に覗き見た時点でプライバシーの侵害ですし、さらに監視目的のためのアプリを入れたとなれば、当然違法性のある行為とみなされるのです。
そして、アプリを導入するにあたり、どうしても必要になる端末のIDやパスワードですが、これらも不正に入手・利用したとなれば、不正アクセス禁止法違反になる可能性があります。
また、監視アプリで相手の行動を観察していた場合、不正指令電磁的記録供用罪に問われる可能性があります。
というのもGPS機能のついたアプリは、本体防犯用であったり、スマートフォンの紛失・盗難時の悪用対策として用いられることを目的として作られているケースがほとんどです。
これらのアプリを、本来の利用目的である防犯対策としてではなく、他者の監視用として利用することは、正当な理由なく意図に反する動作をさせているとみなされる可能性があるのです。
こうしてみると、スマートフォンのアプリによる監視や浮気調査は、法に触れる可能性も高く、あまりおすすめはできません。しかし、利用者の同意のもと、互いの位置情報を共有できるアプリというのも存在します。
「カップル覚書」というアプリは、その名の通りカップルの絆を深めるために作られたアプリです。
うまく利用できれば、本人同意のもと安全かつ合法的に移動経路などの位置情報を把握することができます。
しかし、例え夫婦やカップル、パートナー同士であっても、守っておきたいパーソナルスペースは存在しますよね。
やはりスマートフォンには必ずロックを掛けておき、こういったアプリを勝手にダウンロードされないよう、自衛しておくことは必要です。
また、相手の行動をできるだけ知っておきたいという気持ちも理解はできますが、それは裏を返せば常に相手を監視し、束縛していることにもなりかねません。
恋愛や愛情の形は人それぞれですが、浮気調査にしろ、全てを知りたいという気持ちには、やはりどこかでブレーキをかける必要がありそうですね。
浮気調査アプリを使わず、GPS機器を利用した浮気調査の方法もありますのでコチラもご参考ください。